視能訓練士

データを医師に提供する

視能訓練士は眼に関する専門家として複数の業務を担当しています。
まず一つ目は眼科一般検査です。
これは眼科を受診する患者の眼のさまざまな検査をすることによって、状態を把握して、データを医師に提供する仕事です。

その結果を参考にしながら、医師は治療方針を決定するため、とても重要です。
視力検査や屈折検査といった基本的なものから、電気生理検査や超音波検査なども行います。
視能矯正に関する仕事として、斜視訓練や弱視訓練や必要な検査も実施します。

さらには検診業務として子供や大人に対して集団検診をする視能訓練士もいます。
検診はとても重要であり、これによって病気を早期発見できれば眼の健康を守ることができるのです。
眼の機能が低下してしまった方のためのリハビリ指導も行っています。

特に近年は生活習慣病の患者が増えており、高齢化も進んでいるため、眼のリハビリが必要となっている方は多いです。
視機能が十分に回復しない患者に対しては、現在残っている視機能を有効に使うために補助具を選んであげて、その使い方の指導も行っています。
視能訓練士とはこのような仕事をしている人達のことであり、とても需要のある仕事です。

視能訓練士のメリットや収入

視能訓練士のメリットはたくさんあります。
まず、それほど数が多くなく、それにも関わらず需要が高い職業のため、これから視能訓練士になった方は就職に困らないでしょう。
全国各地の眼科で働くことができるため、どの地域に住んでいたとしても問題ありません。

これからは眼の予防を重視する必要性があるため、視能訓練士の社会的な役割は強くなっています。
視能訓練士は特に女性が働きやすい職場であり、残業は少なく、限られた時間のみの勤務でも対応してくれるため、家事や育児などと両立しやすいです。
もちろん、男性も数は少ないですが必要とされています。

国家資格であり、資格を持っていて過去の経験があるならば容易に就職先を見つけられるでしょう。
したがって、結婚や出産をきっかけとして職場を離れた方がいたとしても、すぐに復帰できます。
このようなメリットが存在するのが視能訓練士なのです。

視能訓練士はそれほど収入が高いわけではなく、多くの方は年収が350万円から450万円となっています。
女性の多い職場であることを考えるとそれほど安いわけでもないです。
また、これからは視能訓練士の需要が高まり、社会的にも認知されていくことが予想できるため、年収はさらに高まる可能性があります。

また、視能訓練士は長く働き続けることによって徐々に年収は高くなっていきます。
安定した労働環境が保証されており、収入も平均以上のため、悪くない仕事でしょう。
これから視能訓練士を目指す選択はとても良いといえます。