作業療法士

トイレ

3つの能力の維持改善に努めている

作業療法士とは誰でも簡単に行っている作業ができるようにサポートすることです。
人間は生きていくために色々な作業を行っています。
たとえば、着替えやトイレなどのセルフケアをしたり、家事や仕事、余暇の際にも色々な作業をしています。

これらの作業を何らかの理由によって自力でやることが困難な方のために働くのが作業療法士です。
作業療法士は基本的動作能力と社会的適当能力、応用的動作能力の3つの能力を維持改善するのが大きな目標となっています。
これらを実現するために効果的なリハビリ方法を提案して、実際に練習をします。

急性期の作業療法では、自分で食事をしたり、移動をしたり、トイレに行けるようになることを目指します。
回復期の作業療法では、服を自分で着脱したり、調理をしたり、外に買い物に出かけられるようになることを目指して練習させます。
生活期の作業療法としては、外に出る練習をしたり、コミュニティへの参加を援助したり、趣味を楽しむためのサポートなどを行います。

このように作業療法士の仕事というのは、豊かな生活を送るために必要不可欠な能力の回復をサポートすることなのです。
これからの高齢化社会においてはとても重要な存在となるでしょう。

作業療法士のメリットとデメリット

作業療法士のメリットはこれから需要がどんどん高まっていくことです。
高齢化が進むことによって、日常生活を送ることに支障の出る方は増えるでしょう。
単純に加齢による衰えだけではなくて、何らかの病気が原因となって障害を持ってしまう方もいます。

そのような方をサポートするために役立つ存在が作業療法士なのです。
これからの社会ではとても需要の高い職業となるため、これから作業療法士となる方は仕事に困ることはないでしょう。
資格さえ持っていれば、すぐに就職先を見つけることが可能です。

また、作業療法士の仕事は直接患者と関わることができるため、大きなやりがいを持てます。
患者と一緒に協力をして、さまざまな作業ができるようになるための訓練を繰り返すことによって、相手から感謝されるでしょう。
自分が面倒を見てきた患者が無事機能回復を果たした瞬間というのは、とても大きなやりがいと充実感を得ることができるのです。

作業療法士の待遇は比較的安定しています。
デメリットとしては平均年収はそれほど高くはないことです。
多くの方は400万円前後の年収となっています。

しかし、給与以外の待遇は安定していることが多いため、不満を感じながら働くことはないでしょう。
きちんとボーナスを出してくれる職場が多く、昇給の機会もあります。
年齢とともにゆるやかに年収は上昇していくため、一生続けていける仕事といえます。
このようなメリットとデメリットがあることを理解して作業療法士を目指しましょう。