適切な治療が行われるようにアシストをする役割
臨床検査技師は医師が適切な治療を行うためにさまざまな検査をする者のことです。
正確な検査情報を得ることができないと正確な医療を行うことは不可能でしょう。
したがって、臨床検査技師に与えられた役割というのはとても大きなものとなっています。
臨床検査技師の仕事とは、医師や歯科医師からの指示を受けて、患者から検査情報を得て、それを分析して、医師に報告することです。
昔は検査を医師がやっていたのですが、近年の医療では分業が発展しており、さらに検査技術が進歩しているため、医師のみでは検査に対応できない場面が増えています。
現代医療はチームで行うのが基本であり、臨床検査技師は検査のプロフェッショナルとして仕事を担当することになるのです。
臨床検査技師は医師や看護師、放射線技師などと協力をしながら仕事を進めていきます。
チーム医療の一員として、チームワークを持って仕事をすることが大切です。
そのため、協調性があり、細かい仕事が得意であり、責任を持って自分に与えられた作業をこなしていくことが求められます。
臨床検査技師が活躍している職場は病院やクリニック、臨床検査センター、医療機器メーカーなど幅広いです。
病院では検体検査や超音波検査、脳波測定、心電図などあらゆる検査を検査室で行うことになります。
クリニックの場合でもさまざまな業務に広く対応していきます。
臨床検査センターは検体を預かって、検査の代行をする仕事を任されます。
医療機器メーカーにおいては、衛生指導をしたり、医薬品の開発に携わったり、検査機器に関する仕事も与えられるでしょう。
臨床検査技師の役割
臨床検査技師というのはけっして日の目を見るような仕事ではないため、あまり目立つ存在ではありません。
普段、病院を利用している方の中にも臨床検査技師がいることを意識していない方がほとんどです。
そんな目立たない仕事なのですが、とても大切であり、臨床検査技師がいないと医療は成り立たないといえるでしょう。
そのため、縁の下の力持ちとしての役割を果たすことになります。
患者とコミュニケーションを取る機会は意外と多く、医師や看護師などのスタッフとも強調していく必要があります。
自分の行っている仕事が誰かの役に立っていることを実感しやすいため、やりがいは大きいといえるでしょう。
一人で黙々と作業を進めることが多いため、そういう作業が好きな方には向いています。
細かい仕事を正確にこなす必要があるため、そのような業務をやることが楽しいと思える方にとっては、臨床検査技師の仕事は最適でしょう。
検査技術は常に進歩しているため、臨床検査技師として医療の最先端に触れることができます。
常に向学心を持って勉強を続けることが大切なため、勉強が好きで、常に最新医療に触れていたい方にとっては、とても満足できる仕事です。