花粉症

花粉に対する過剰な反応

花粉症は、花粉を吸い込むと体に害のない物質のはずでありながら、体内の免疫が反応し過剰に対応するために症状が現れます。
ヒスタミンという物質が関わっており、これは化学物質の一種であり、ヒスタミンが放出されると、鼻の粘膜の毛細血管や神経を刺激し、鼻水を多く出すようになり、花粉症の症状を見せます。

症状の原因となる花粉は、人によっても違いがあり、スギやヒノキなどが日本では原因として多いです。
その他にもイネやキクなどの花粉によっても症状は出る人もおち、日本では約60種類の花粉が原因になっているので、地域などによっても飛ぶ花粉の種類は違ってきます。

日本で花粉が飛ぶのは2月頃からとなりますので、この時期から花粉症対策は行なうべきです。
もしも余裕があるなら、風邪などを引かないように冬から体調を整えるようにしておくと良いでしょう。

一番は花粉を吸い込まないようにするのが良く、室内などでは空気清浄機を使用する、マスクを着用して花粉を吸い込まないようにする、うがいなどして口や鼻を洗浄する、帰宅時は玄関で服を払い付着した花粉を落とすなどの方法があります。
このようなことをするだけでも花粉症をある程度は抑えることが出来ます。
ただ完全に防ぐことは難しく、多少なりとも花粉症の症状が出るのは覚悟しないとなりません。

緩和することは出来る

花粉症は完治させることは難しいですが、緩和させることは可能であり、症状を抑えることは出来ます。
初期症状などの場合は抗アレルギー薬、鼻水などが酷いときは抗ヒスタミン剤、鼻詰まりには抗ロイコトリエン薬、症状が酷い場合はステロイド薬を使います。
2週間を目安にして、症状と状態を確認して効き目を見て、効かないようなら薬を変えていきます。

薬は病院で処方してもらうこともでき、市販薬を使うようなことも出来ます。
どのような薬を使うにしても副作用はあり、その程度は個人によって違います。

ただし、市販薬の方が副作用は少なくなっているような場合が多いですが、どのような薬にしても1ヶ月以上使用するようなことは避けた方が無難です。
他にも薬以外に、目や鼻の洗浄液もありますので、これらで目や鼻を洗うと花粉症の症状を抑えられます。

薬を使用する場合は、花粉症の症状が発生してからでも遅くはないですが、シーズン前の2週間ほど前から使用すると、予防的な効果を発揮します。

抗ヒスタミン剤などは効果が現れるまでに時間がかかりますので、シーズン前から服用することをおすすめします。
その他にも、花粉の成分を少しずつ繰り返し注射し、体を花粉に慣れさせていき、アレルギー反応を出にくくする方法もあります。
手術としてレーザーなどで鼻の奥を広げて、花粉を付きにくくするという方法もあります。