獣医師

犬

獣医師の需要は伸びる一方となっている

近年では至る所に動物病院が増え、多くの動物病院での基本的には患者が多く込み合っています。
このように動物病院が増えてきたのはペットを飼うご家庭が増えたことから、それに伴い動物病院の需要が高くなっていることが考えられますが、一言で獣医師といっても担当する動物は多岐にわたりますので、犬や猫といったペットのみを扱っている獣医師もいれば、ハムスターやウサギなど小鳥などまで診察を行う獣医師までがいます。

小動物を手掛ける獣医師というのは比較的少ない傾向にあり、どうしても犬や猫といったペット専門の獣医師が多くなっていますが、どちらにしても獣医師の需要が高くなり、動物病院を開業することで、たちまち患者が押し寄せるような状況になっています。

特に犬や猫というのは定期的な予防接種などが必要となり、その他にもさまざまな怪我をしてしまう事も多いため、なにかと病院にかかる必要がありますが、どのような獣医師を目指していくのかによって、地域での評判や患者の有無なども変わってくるでしょう。

先に儲けを考えたらいけない

獣医師というのは動物の診察や手当、また薬の処方等を行う上で相場というものが決まっているわけではありません。
処方する薬に関しても人間に処方する薬のように薬価そのものが決められているものではなく、全てが自己負担によるものになりますので、ある意味では、獣医師のさじ加減で価格は高く設定することも安く設定することもできるわけです。

そのため、世間からのイメージというのは獣医師は非常に儲かりお金を持っているというものになっていますが、これだけ需要が高くなっている現在、獣医師として仕事を続けていくのであれば、まずは儲けを考えることよりも適切に動物たちが飼育されていることに着目しながら働いていくべきでしょう。

経済的にはあまり余裕がなくても、様々な事情によりペットの飼育をしているご家庭などもあり、このようなご家庭にとってはペットの診療費が非常に大きな経済的負担になります。

しかしここで獣医師が価格設定を高くしているだけでは、病院にかかることもできないままペットが病気になってしまうケースや怪我をしても怪我が治らないケースなどが多発しています。

もちろんペットを飼う側としては責任を持ち、経済的な事情などがあっても、近い病院に連れて行かなくてはならないのも当然のことになりますが、このような飼い主の心情を察しながら、動物病院としての経営を続けていくのも獣医師の仕事になってくるのではないでしょうか。

臨機応変にしっかり飼い主、そして動物のことを考えながら獣医師として活躍していくのであれば、やはり儲けよりも先にペットがより良い環境の中で必要な処置や診察が受けられるように考えていくことが大切です。

こうした部分を考えながら、患者であるペットの安心感、そして飼い主の安心感が寄せられるような動物病院を経営することができれば、獣医師として最後にやりがいを感じられるでしょう。