医学部の偏差値

医学部への進学には高い学力が必要

子どもが将来就きたいと考える職業として、医師があります。
医師は、漫画やドラマなどでもしばしば取り上げられるため、憧れる子どもも多いでしょう。
加えて、この職業では高い収入を得ることができますから、親にとってもこのことは喜ばしいことだと思います。
しかしながら、医師になるのは簡単なことではありません。

医師は人の命に携わる職業です。
ときには、自分の判断の誤りによって誰かが死に至るという場合もあります。
そのため、医療に関する極めて高度な知識と技術が求められるのです。
そして、これらを身に付けるためには高い知力が必要となります。

医師を目指すにあたって、最初に直面するのは医学部への壁でしょう。
国立大学の医学部は難関として知られており、合格は至難を極めます。
よって、合格を目指すためには相当な努力をしなくてはなりません。

ただ、医学部は難関だと漠然と理解していても、具体的にはどれほど難しいのかと疑問に思う方も多いでしょう。
そんなとき、役に立つのが各予備校の提供している偏差値です。
これによって、合格に必要となる学力のレベルが数値化され、自分の学力との比較を行うことも可能になります。
では、各大学の医学部の偏差値はどれほどなのでしょうか。
 

医学部に入るには高い学力が必要

まずは偏差値の高い大学から見ていきましょう。
最も偏差値の高い医学部は、やはり東京大学の医学部です。
有名予備校の偏差値を平均すると74.4となりますが、この数値は医学部としてだけでなく、全国にある全ての大学の全学部を通してトップとなっています。

次に偏差値が高いのは京都大学の医学部で、平均の偏差値は72.3です。
こちらも、東大に並ぶ名門として有名な大学なので納得です。
そして3番目が私立の慶應義塾大学医学部で、偏差値は71.6となります。
このように、難関として有名な大学は医学部のレベルも高くなるので、合格するためにはかなりの勉強が必要となるでしょう。

一方、偏差値の低い医学部はどこなのでしょうか。
以上のようなトップクラスの大学の医学部に入学できるのは一握りですから、多くの方は自分の学力にあった大学を目指すと思います。
医学部の中で最も偏差値が低いのは、私立の川崎医科大学と獨協医科大学であり、平均偏差値は共に60.2です。
また、国公立大学では福島県立医科大学が最も偏差値が低く、平均で63.7となっています。

このように、医学部の偏差値は最も低い大学でも60を超えています。
そのため、どの大学の医学部を目指すにしても、高い学力がなければ合格できないといえるでしょう。
医師を志す学生は、まずは医学部に進学できるようしっかりと勉強しなくてはなりません。