臨床検査技師の資格

医師だけの対応は難しくなってきている

臨床検査技師とはさまざまな臨床検査を行う技術者のことです。
国家試験に合格することでなれる国家資格となっています。
検査はかつて医師自身が行っていたのですが、検査技術が発展して高度化が進んでいるため、医師だけで対応することが難しくなっています。

そのため、現代医療にとって臨床検査技師の果たしている役割はとても大きいです。
臨床検査技師は医師や歯科医師からの指示を受けて仕事をします。
条件を満たしているならば、検査だけではなく検体採取をすることもできます。

検体検査に関しては業務独占の仕事ではないため無資格者でも行えます。
しかし、実際には医学的な知識が重要なため臨床検査技師が行うべきだとされており、無資格者が仕事をしているケースはほとんどありません。
検査に関しては医師や看護師が担当することもあります。
臨床検査技師はとても重要な存在であり、専門的な技術や知識を持つ技術者として尊重されています。

臨床検査技師の資格を取るには

臨床検査技師の試験を受けるためには大学や専門学校、短期大学の専門課程を修了する必要があります。
実際には4年制の大学へ進学する方が増えており、中には専門性を高めるために大学院へ進学する学生も増えています。
また、薬学部や獣医学部、理学部の中には一定の科目を取得することによって受験資格を得られる場合があるのですが、合格率は低いです。

臨床検査技師の有資格者の累計は約20万人程度います。
資格を取得した方のほとんどは臨床検査技師として就職をしています。
ただし、中には研究者や教員になったり、一般企業で仕事をしている方もいます。

合格率は8割程度となっているため、それほど難易度は高くありません。
出題される内容は養成課程で真面目に勉強をしてきた方にとってはそれほど難しいものではないです。
きちんと対策を取っていれば合格することは可能でしょう。

国家試験は日本の主要都市で開催されるため、自分の住んでいる地域が試験地でないならば、試験会場まで遠出をする必要があります。
受験料は1万円程度となっており、試験は例年2月下旬に行われます。

試験はマークシート方式で行われ、基礎的な内容から応用的な内容まで幅広く問われます。
問題数が多く、午前と午後にそれぞれ100問ずつ出題されます。
マークシート方式の試験には慣れておくと良いでしょう。

正確に素早く問題を解いていかなければいけません。
臨床検査技師として仕事をするために必要な知識が問われるため真剣に受験しましょう。
試験に出題されることは実際の仕事にも役立てるものです。

試験に合格すれば臨床検査技師としての仕事を始められるようになります。
学費に関しては国立大学は200万程度であり、専門学校の場合は400万円近くかかります。
私立大学の場合はさらに高額になる可能性があります。