インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザはしばしば風邪と勘違いするような人もいます。
しかしこれら2つは症状こそ似てはいますが、まったく違う病気なので、区別できるようにしておくべきです。

・風邪
アデノウイルスなどによって引き起こされる症状であり、空気感染や飛沫感染で発症します。
短くて3日程度症状が続き、長くても1週間程度で症状が治まります。
痛みとしてのどや鼻に発生し、進行はゆっくりと症状が出てきます。
発熱はしますが38度ぐらいまでであり、咳が出ても軽く、関節などの痛みも軽いです。

・インフルエンザ
インフルエンザはA型やC型など、そのものの名前の付いているウイルスが原因で発症します。
こちらもくしゃみなどの飛沫感染や接触感染で発症することが多く、空気感染はあまりしません。
発症すると長引くのが特徴であり、10日程度症状が続く場合もあります。
進行は急激であり、発熱すると高いと40度近くまでになり、全身に痛みがあります。
関節の痛みや咳が強く、寒気も強いのが特徴です。

このようにして風邪とインフルエンザは違いがあり、感染元となるウイルス自体が違います。
また発症すると、インフルエンザの方が長引き症状も重く、痛みも強いというのもあります。
38度を超えるような急激な発熱、強い怠惰感や寒気などがあればインフルエンザの可能性は高いです。

インフルエンザかどうかを知るためには、症状を見るだけでは風邪とは判別しにくく、インフルエンザウイルスがいるかどうか、体内にインフルエンザの抗体が出来ているかどうかを調べます。

迅速診断法という方法が開発されましたので、診断は10分ほどで終わります。
これは鼻の液体組織を取ることで、ウイルスがいるかどうかを判別します。
ただ発症後12時間以内の場合は、ウイルス量が少なく、陰性と判定されることもあります。

治療薬はある

風邪と違い、インフルエンザの場合は治療薬が開発されています。
抗インフルエンザウイルス薬と呼ばれており、タミフルやリレンザ、ラピアクターなどがあり、すでに有名になっている薬です。
抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内に使用すると効果的であり、2日目以降だと効果が薄れます。
症状が現れたら、早めに検査して薬を使用するのが効果的です。

その他にも、医師の指示に従って治療を行なう、安静にして休養を取り十分な睡眠を取る、水分を十分に摂取して尿や汗も沢山出すなどの方法を行なうのが一般的です。
マスクをするのはすでに発症していると、症状を緩和する効果はありませんが、周囲へウイルスを飛散させない効果があります。

自然と鼻やのどからウイルスは排出されていくとされており、発熱後5日間ぐらいは外出は控えるべきです。