保健師

保健師

どのような仕事か

保健師という仕事は聞いたことがあるという人でも、具体的にどのような仕事をしているのか詳しく知っているという人はあまりいないかもしれません。
保健師とは地域の保健所や保健センター、教育機関、企業などで人々を病気から守るために、健康についての指導やアドバイスを行うのが主な仕事となります。

 

どうすれば保健師になれるのか

保健師になるためには、保健師国家資格を取得しなければなりません。
国家試験の難易度はそれほど高いものではなく合格率は80%を超えますが、受験資格として看護師資格が必要となるので、看護師養成機関に通う必要があります。

ちなみに、以前は女性だけが保健師(保健婦)になることができましたが、現在では男性も仕事に就くことができるようになり、名前も保健師に変更になっています。
上でも少し触れましたが、保健師の職場は主に保健所や保健センターとなり、様々な保健活動を通じて住民の健康の維持・増進に貢献することが仕事になるのです。

また、最近では企業で産業保健師として働く保健師も増えてきています。
企業にとって社員が健康を損なうことは大きな損失に繋がることになるため、産業保健師を雇って病気や怪我に対する予防に力を入れる企業が増えてきているのが主な理由です。
 

収入はどれぐらいか

産業保健師の収入についてですが、保健所や保健センターで働く保健師の場合の給料は公務員としての規定に従うことになります。
一方、一般企業で働く産業保健師の場合は職場によってかなりバラつきが見られるのが実情です。
一般的に大企業ほど処遇が良くなるのは他の仕事と同じですが、中には年収1000万円を超える産業保健師も見られます。
平均的には40歳の保健師の方で500万円を少し超える程度となっています。
 

転職について

さて、保健師の転職事情ですが、他の医療業界の仕事と比べて保健師は比較的転職の少ない業種となっていて、一つの場所に長く勤務する方が多く見られているのです。
これは公務員として働く保健師が一定数いることが影響していて、保健所や保健センターの転職求人情報自体もあまりないというのが実際のところです。

一方、企業に勤務する産業保健師の転職はかなり活発に行われています。
これにはいくつかの理由がありますが、ひとつの理由としては先ほど述べたように企業によって産業保健師の給料にバラつきがあり、収入アップを狙って転職をする人が多くいることによります。

また、企業に勤務する産業保健師の多くが非常勤であり、派遣や委託、契約社員として働く人が多いという背景があります。
これまで非正規職員として働いていた産業保健師が正規雇用を狙って転職するということも多く見られているのです。
ですから、産業保健師として働きたいと考えている方は転職情報サイトをこまめにチェックしてみるとよいでしょう。

また、保健師の求人は非公開求人となることが多いので注意が必要です。
非公開求人の場合は転職情報サイトに登録していないと見つけることは難しいので、そういった理由からも転職情報サイトを活用することをお勧めします。