救急救命士

救急車

軌道確保の許可が降りている

色々な原因によって救急の治療を必要とする傷病者がいます。
傷病者は病院へ搬送されるのですが、その際には救急隊が駆けつけます。
救急隊は救急隊員だけではなく救急救命士も含まれています。

一般の救急隊員には色々な行為が認められているのですが、救急救命士はさらに特定行為をすることが認められています。
たとえば、特定の器具を用いて気道確保をすることが許可されています。
口の中からチューブを入れて酸素を送るという作業は救急隊員にはできないのです。

また、点滴を打つことによって血液の量を増やすという行為もできます。
さらには電気的刺激を与えて心臓を正常な状態に戻すという行為も認められています。
他にも色々な行為をすることが許可されており、傷病者の命を守るために活躍します。

元々、救急隊員に認められている行為が限られたものであり、それによって傷病者の生存率が低かったことから、このような状況を改善させるための存在として救急救命士が誕生しました。
その社会的役割はとても大きく、近年は高齢化によって救急車で搬送される患者の数も増えているため、救急救命士はとても役に立っています。
人の命を救うことができるため、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組めるでしょう。

日本には救急救命士がそれほど多くないため、必要とされています。
これから資格を取得して救急救命士を目指せば仕事に困ることはないでしょう。

救急救命士のメリットやデメリット

救急救命士として働くメリットとしては、直接人の命を救うための現場に関われることです。
患者の生存率は病院へ搬送されるまでに適切な処置がされているかどうかによって決まります。
適切な処置がされていないと、たとえ病院へ到着したとしても手遅れのケースがあるのです。

そのため、救急救命士の責任は大きいのですが、自分の力で苦しんでいる人を救えるという大きな喜びを感じられるでしょう。
基本的に公務員として仕事をすることになるため、労働条件は安定しています。
福利厚生は充実しており、給与も安定しています。

高収入を目指せるわけではないのですが、年齢を重ねれば徐々に収入は上がっていき、同年代のサラリーマンと同じくらいの給料をもらえるでしょう。
基本的に滅多なことでは首にならない点は大きなメリットといえます。

デメリットとしては、24時間体制で仕事をすることになる点です。
もちろん1日おきに休みをとれるのですが、それでも心身に大きな負担を与える仕事です。
いつ救急隊員の要請がくるのかわからないため、いつでも迅速に行動できるように準備をしなければいけません。
このようなデメリットがあるのですが、安定した労働環境と大きなやりがいというメリットに魅力を感じて仕事を続けている方は多いです。