看護師

転職の多い理由

看護師は薬剤師同様、転職の多い業界として知られています。
ある調査では、看護師のおよそ8割に転職経験があるという結果が出ており、しかも転職は一度だけではなく、20年以上働いている看護師の転職回数は平均で3回にのぼるというデータも出ています。
看護師に転職が多い理由は薬剤師のそれとよく似ていて、まず大きな理由として考えられるのが「女性が多い職場である」ということです。

女性の場合、結婚・出産・子育てなどのためにどうしても仕事から離れざるを得ないという事情があります。
最近は子育てに協力的な男性も増えてきましたが、それもごく一部であり、やはり女性が仕事をしながら子育てもするということは現実的ではなく、仕事を続けたくても続けられないという側面があります。
また、女性が多い職場に特有の「人間関係を構築することの難しさ」が看護師の転職の増加に拍車をかけているという背景も忘れてはなりません。

 

転職の多い現場

女性の多い職場では陰湿ないじめも多く、人間関係の悪化が理由で転職を決意する看護師もたくさんいます。
看護師は患者の健康や命に関わる仕事ですから、ただでさえ肉体的にも精神的にも負担が大きくピリピリした雰囲気になりがちですが、それに加えて職場の雰囲気が悪いとストレスは耐え切れないものとなってしまいます。
看護師に転職が多い理由として、看護師業界の慢性的な人手不足も非常に大きな問題です。

看護師は都市部の病院ではそれなりに数が足りているものの、地方では慢性的な人手不足に悩まされているところも少なくありません。
この慢性的な看護師不足の理由の一つが「潜在看護師」の多さです。
実は看護師の資格を持っている人は150万人以上いて、このすべての人が看護師として働いていれば看護師不足は解消されると言われています。
しかし、現在看護師として働いている人は80万人程度だと言われ、約半分の有資格者は仕事から離れている「潜在看護師」となっているのです。

潜在看護師が多い理由としては先程行ったように、女性が多い職場で結婚・出産を機に職場を離れる人が多いということや、仕事が肉体的にも精神的にもハードでストレスを感じてやめてしまうという人が多いなどといったことが挙げられます。
そこで最近は、この潜在看護師を職場に呼び戻して看護師不足を解消しようという動きが見られるようになってきています。
特に人手不足で悩んでいる地方の病院では、そういった傾向が顕著に見られるのです。

病院によっては、保育施設を併設して女性看護師が家庭と育児を両立できるように努めているところも増えていますし、その保育施設で働く保育士に対する求人も増えているようなので、
今後そういった需要が高まっていくことが予想されます。
参考サイト→院内保育の保育士求人サイト【保育士求人ナビ】

 

看護師という看板

転職情報サイトをご覧になると、地方の病院が都市部の病院を上回るような待遇・条件を提示して看護師を集めているところが多くあることがよく分かるでしょう。
看護師という仕事は一度資格を取得してしまえば、その資格をずっと利用できるわけですから、転職や復職には適していると言えます。

実際、子育てが一段落した女性が看護師として再び働き始めるということはよくあることです。
転職を考えている看護師の方は転職情報サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。