物理療法を用いる
理学療法士とは、障害のある人やあるいは障害が発生しそうな人に対して、基本的動作能力の維持回復に努める仕事をしている人です。
障害が悪化しないように予防をするという役割も担っています。
主に物理療法を用いる点が特徴的です。
物理療法とは温熱や電気といった物理的手段を用いて治療を図ることであり、これによって、患者が自立した生活を送れるようにサポートする大切な仕事です。
理学療法士は患者が自分の力で立ち上がったり、寝返りを打ったり、歩けるようになることを目標としています。
高齢者を中心として病気によって障害を持っている方や、生まれつき障害のある方なども対象としています。
単にリハビリ治療を提供するだけではなくて、心のケアも任されています。
自分の体を思うように動かすことができなくて苦しんでいる方のために誠心誠意ケアを行います。
理学療法が対象としている疾患の種類はたくさんあるため、とても需要が高い仕事です。
特にこれからの高齢化の時代においてはさらに多様な役割が求められるでしょう。
自分の体を動かすことができないと生きがいが失われてしまいます。
高齢者の中には自分の体に障害が出ると、すぐに諦めてしまうケースもあるでしょう。
できるだけ健康な状態で長生きしてもらうためにも理学療法士の果たす役割は大きいです。
理学療法士の良さについて
理学療法士には色々な良さがあります。
まず、労働環境は比較的安定しています。
夜勤があるわけではなく、基本的にはリハビリや訓練のサポートをする仕事のため、患者の状態も安定しています。
給与はそれほど高くないですが、それでも他の仕事と比べて遜色ないほどにはもらうことができます。
急に解雇されるような心配はなく、病院を中心として福祉施設や養護施設など働ける場はたくさん存在しています。
就職に困ることはなく、職場を離れることがあったとしてもすぐに復帰できるでしょう。
仕事のやりがいとしては、自分が面倒を見てきた患者が元気に動けるようになった瞬間に感じられるでしょう。
自分がこれまで熱心にリハビリをしてきた相手が自立した生活を送れるようになるのはとても大きな喜びとなります。
本人や家族、友人などから大きく感謝をされるため、とても大きなやりがいを得られるでしょう。
医療の現場だけではなくて、たとえばスポーツ選手を相手に仕事をしているような方もいます。
一般企業や学校などで仕事をしている理学療法士もいます。
これからはさらに職域が拡大することが予想されているため、より多様な働き方が可能となるでしょう。
専門性を高めることによって、質の高い仕事をできるようになれば評価されます。
理学療法士の技術は日進月歩で発展しているため、とても面白く仕事に取り組めるでしょう。